キミヲモイ。
Waltz
comodo
――ピピピピッ ピピピピッ
あぁ、朝だ。
朝になっちゃった。
昔のことを思い出してるうちに眠ってたみたいで、ベットの横で丸まっていた。
昨日の体勢のせいで、首がジンジンと痛い。
僕は首を押さえたまま、まだ元気良く鳴っている目覚まし時計をゆっくりと止めた。
その動作の勢いに任せてベットに倒れ込む。
シーツの感触を肌で感じながら、おはようって呟いた。
まだグルグルと気持ち悪く回っている頭の思考回路は、しつこく起きろと伝えてくる。
仕方なく体を起こして、頭を掻きながらクローゼットを開ける。
自分から見ても、女物とは思えない、シンプルな服が連なっていた。
そこから色褪せたジーパンに、外国人が白黒でプリントしてある、半袖の白いゆったりめのTシャツ。
その二つを取り出して、一階に向かう。