リストバンド
くるくるとドライヤーに線をまきつけもとあった場所にしまった。
ザキさんをみると髪に手ぐしを通し乾き具合を見ていた。
「おー、バッチリ!ありがとイモリ」
「どういたしまして。でもイモリはやめてください」
イモリという言葉に反応してきっぱりと断った。
ザキさんはえーとブーイングして眉のはじを下げる。
「じゃあ何て呼べばいい?」
「イモリ以外ならお好きにどうぞ」
「んー…じゃあチィは?」
ザキさんからあだ名の提案を出されしばらく考える。
チィか…チィ…。
悪くない。むしろ可愛いかも。
「いいですよー」
「まじ?じゃあチィ、チィチィッ!」
「恥ずかしいので連呼しないでください///」
ぶんぶんと尻尾を振って近寄るザキ犬。
まぁ本当に尻尾があるわけじゃないけど。
だって見えるんだもん…。
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