リストバンド

「甘やかすなよ」


近くに居たお兄ちゃんがはぁとため息をついた。

ちろっと向けられた視線が嫌悪感たっぷりでむっとする。


「そんなんじゃないよ。でもつい可愛いからさ…。」


ドキュンな発言をして死ねといわんばかりの笑顔を見せる伊佐木先輩。

こここ、殺すおつもりですか!

案の定、私の頭の中はパニック寸前。


「あ、そういえば名前何ていうの?」


ふと伊佐木先輩からふられた質問。

はっとした。

私自己紹介まだだった!


「わわわ私は三森です!」


急いで自己紹介をしようとしたら口を滑らせてわを多くしゃべってしまった。

あまりの恥ずかしさに顔が一気にほてあがる。

うわわわっ

誰か私に神の手(つっこみ)ををを…っ!




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