リストバンド
その顔にお兄ちゃんの足が一歩ひいた…ような気がした。
「泊まっていい?」
ようやく見えたハルさんが首を傾げながら聞いてきた。
あぁ、そうか。
ハルさんは不思議要素と可愛さ要素の混血か…っ!(なんか違う)
「まぁ…ハルの頼みなら…」
お兄ちゃんが困ったような顔をしながらOKをだした。
と思ったらお兄ちゃんとハルさんの視線が私に。
もちろん戸惑う私。
「ななな…何?」
「いや、お前はいいかなーって」
「別にいいけど…」
「いいって」
私が頷くと顔を上げて後ろにいた2人に報告するハルさん。
よっぽど嬉しかったのか今日見た中で1番の笑顔。
ってこの人今日笑ったことあったっけ?
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