愛しキミへ、この歌を


その時だった。






まるで空気を引き裂くような金属音と怒声が静かな校舎に響きわたる。





「ふざけないでよ!!!!」
甲高くうわずった声は震えていて女の子の声だとすぐに気付く。




ただならぬ雰囲気にあたしと梨花は顔を見合わせた。





突然の騒動に怯えた心臓が早鐘を打つ。


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