誰かが奏でる旋律(ストーリー)【短編集】
 やっぱり、別れよう。


 その方がお互いのためだよね……


 良い思い出も


 悲しい思い出も


 今は、無理でも……


 時間が経てば、またあの頃のように愛せる気がする


 だから、その時まで、ね?


 私は、残り八桁の番号を迷わず押して、彼のケータイにコールした。


「もしもし私………ねぇ───」


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