誰かが奏でる旋律(ストーリー)【短編集】
「絶対にプロになろうぜ! 一緒にな!」

「お前らしいな、この町で敵なしになったくらいで、すぐプロかよ」

「いいだろ? 俺はナンバー1、プレイヤーだぜ?」

「調子にのんな。お前はナンバー2。ナンバー1は俺の方だ!」

「んだと!決着つけるか!」

「望むところよ!」


 勝負………結局、あの日はできなかったな。

 桐原の野郎が来やがったから。


「お前ら! こんな所でサボってなにしてる!!」

「ヤベ!」

「逃げるぞ!」


 そういや、桐原って、俺達が二年に上がる頃、突然、教師辞めたっけな……

 くそっ、アイツが桐原の名前出すからこいつのことまで思い出したじゃねぇか!

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