誰かが奏でる旋律(ストーリー)【短編集】
「お疲れさまでしたー!」

 目一杯に共演者やスタッフに笑顔の挨拶した私は楽屋へダッシュ!

 やっと終わったー!

 デート♪ デート♪

 鼻歌を口ずさみながら楽屋で着替える私。


 テレビでは定番のニュース番組が流れていた。


『只今、入りましたニュースです。先程、○△通りの河川で、男性の水死体が発見されました。身元は運転免許証から×○区にお住まいの────』


「え………?」


 私は耳を疑った───


 だって、そこに彼の名前が出てきたから………


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