悲恋‐幼い恋‐


……どんな顔してあえば、



「瑠実チャン、弘樹」


恐る恐る顔を上げると、そこには包帯を体中に巻いた、痛々しい瞭くんがいた。


「瞭くん………」



……痛そう。


「おい、瞭お前なんで俺らを呼んだんだよ」


始めからキレ気味の弘樹は、あたしを守るように肩を引き寄せた。




「話がしたかったから、瑠実チャンと。」



……ぇ?

あたし…………?





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