悲恋‐幼い恋‐


「でも、ほかに方法あるかもしんないんし……」

「瞭良くんがOKすると思う?」


…ほら。
ないじゃん。

あたしが耐えるしか、方法なんてないんだよ。



「あたしが耐えればいいだけだから、」

「なに言って……、そんなの俺は瑠実がいないと……」



「…………弘樹、そんなこと、言わないで?
離れられないじゃん。」

「―――っ!!!
離れんなよ!!!俺のそばにいてくれよ!!」


………だめだよ。

「弘樹、よく考えて…?
あたしが要求を飲めば、なんも問題ないんだよ?……だから、」


「そうじゃないだろ?
瑠実は……
瑠実は、どうなんだ?

瞭のとこに行きたいの?」


………何言って…、

そんなわけないじゃん。
「……弘樹のそばにいたい。




………なのに、



なのに…………


なんで離れなきゃいけないの!!?


あたし何か悪いことした??!

ねぇ!!


なんでこんなに好きなのに………!!!!!


いやぁ………!!
嫌だよっ………!!!!

あたしまだ15歳だよ!!?


なんで責任取らなきゃいけないの!!!!??」





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