悲恋‐幼い恋‐







終電より一本早い電車に乗る。

一人で乗る電車は悲しかった。



……寒…。


いくら夏でも、半袖セーラー服は寒い。

制服、着替えればよかった。


そう思いながらポケットの中に手を突っ込んだ。


カサっ……


あれ…?


ポケットの中に異物感がした。


取り出してみると、

「あ……」



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