悲恋‐幼い恋‐


やっぱ今日は無理だ……!!
バックレれよぅ!!

こんな気持ちじゃ会えない。



病室を出ようと、踏み出したとこだった。


「帰るんだ?」




………、

瞭良………。


「いつからいたの……?」


車椅子に乗った瞭良を見て心が痛む。



「留守電聴き始めたところから」



……ヤバ。

聞かれてた………。


「分かってる…?
お前、俺のものなんだけど」


………分かってるよ。


「分かってる……。」



「ーーーっ!!分かってねぇよ!!!」




そう言って、あたしを病室の屋に追いやり、無理矢理あたしの唇を塞いだ。



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