悲恋‐幼い恋‐
ーーーーーーっ!!!!!
「やっ…」
キスの間から声が漏れる。
あたしが喋ったすきに、瞭良は荒々しく舌を入れてきた。
あたしはレイプのときのことを思い出した。
やだ………
やだ………
やだ………
「いやだってば………!!」
瞭良から逃れた。
やっぱり病人。激しく抵抗すれば逃れられる。
「………ごめん」
長い沈黙のなか、やっと瞭良が口を開いた。
「………あんたそればっかり。謝られても許せないんだけど。」
冷ややかな態度をした。
こうでもしないと、泣崩れてしまいそうで怖かった。