悲恋‐幼い恋‐





――あたし、ただいま午後の授業をサボり中。

屋上はがらーんとしてて、あたしだけ。


一人寂しいから、6時間目からは由姫を呼ぼうかな?



そう思い、メールで誘ったのに―…。


--*--*--*--*--*--

あたしじゃなくて
ほんとに一緒に
いたい人を呼びな♪

--*--*--*--*--*--


………だって。

いや、あたしが一緒にいたい人なんて一人しかいないけど……。

……でも、無理じゃん?





そのとき、屋上の扉が開いた。






< 195 / 277 >

この作品をシェア

pagetop