悲恋‐幼い恋‐





…………嫉妬して、弘樹からあたしを奪った瞭良。

あたしをレイプして、一生の傷を負わせた瞭良を、あたしはきっと許せない。


それでも、歩けないかもしれないほどの怪我を負わせた。

――あたし。

そんなあたしを好きになってくれた、瞭良―――……。



「ありがとう」


三日間だけだったけど、あたしの彼氏だった。

――ありがとう。


あたしは、瞭良を表面上だけでも許すことができた。




「――行って来る!!」




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