悲恋‐幼い恋‐


……それは、ヤキモチなの??

あたしのことちゃんと好きでいてくれてるの??


「瑠実!!
ちょっと来いよ」

弘樹に引っ張られ、非常階段に来た。



「お前さぁ、俺の気持ち信じてないわけ?」

怒るというより飽きれた声で言う。



「俺、お前のこと嫌いになったことないんだけど!!」



…………うれしい。
怒られいるのに、嬉しくてたまらない。



「……弘樹」

「何だよ」

「大好きだよッ」



――ずっと……

あたしはこの日、こう誓った。



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