悲恋‐幼い恋‐



「…………あの……」


ぼーっとしてたあたしに話しかけてきたのは、30代くらいの細身のおじさん。


「誰?」

素直な疑問だった。


「あの、私です。あの日トラックを運転していた……。」











耳を、疑った……。














この人は、あたしから弘樹を奪っておきながら、なぜこの場に現すことができたんだろうか。




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