悲恋‐幼い恋‐



お通夜が終り、あたしは弘樹の家にお邪魔した。

「おいで、瑠実ちゃん」
おばさんが弘樹の部屋へと促す。

入って、いいのかな……。

あたしは、弘樹を殺した。
あたしのせいなのに……。


「弘樹はね、瑠実ちゃんのこと本当に大好きだったのよ…。

瑠実ちゃんと付き合い始めたころは本当に嬉しそうで…、

毎日あなたの話を聞かされたの。

耳にタコができるくらい。」




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