悲恋‐幼い恋‐



「産みます!!」


……え!?

何故か、あたしより先に一緒に来てたお母さんが返事をした。

「ぇ……ちょっとお母さん!?」



「あんた、産むんでしょ!?
お母さんは反対しないからね!!」

ぇ……??

「産んで、いいの……??」

あたしはまだ15歳だ……、まともに育てられるのかな……。


「だって、その子は弘樹くんの子でしょ!?

ならあんた無理でも産むだろうからね。」



お母さん……。

確かに、あたしは無理でも産むと思う。


「ありがとう……。
頑張るから…。あたし頑張るから。


ありがとう……。」




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