悲恋‐幼い恋‐



「……、瑠実??」


由姫の背中には
冷たい汗が垂れて居た。
今は春だ。
汗が垂れるはずがない。
だが、由姫の背中には
汗が垂れている。


………由姫は何となく
分かっていた。
この臭いの“意味”が…

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