悲恋‐幼い恋‐




「瑠実!!!!
よかった………」




………??
何?
思考が着いて行かない。

「 よかった
……死ななくて」




由姫の言葉に
思考が戻る





そうだ………


あたし


「死ねなかった……」



ポツリと呟くと
由姫は顔を歪ませた。


「何言ってんの!!?
ふざけないでよぉ……



何があったの………。




ねぇ。。。」





そう言った途端、また瑠実はカッターを手首に
当てた。





「―――!!?!!
何してんの!!!」


瑠実の手を掴み
行為を止めさせようとする。



「――――っ離してッ




こんなあたしもう弘樹
には必要ないの!!!



―――いらないの、
こんなあたしは!!!!




だから死ねの!!!
邪魔しないでよぉ!!」







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