悲恋‐幼い恋‐
「……」
なにも言えない。
言ったって何もならないけど……
「それが、俺が初めてレイプした時。
ばかだよな…
そんなことしなければ、俺……
だから、俺がその人のこと好きだったみたいに
真剣に恋してるやつ見てると………」
「やめて」
瞭良くんは不思議そうに
こっちを見る。
「そんなこと、聞きたくない」
思い切り瞭良くんを睨む。
「そんなこと聞きたくないから!!!
悪いって思うなら
返してよ!!!
あたしの処女!!!
あんたさえいなきゃまだあたしは弘樹と一緒にいれたのに!!!
返してぇ!!!」
泣きたくないのに、涙がでる。
こんなやつのせいで涙を流したくない!!
あたしが許せないのは
あいつが自分だけが
可哀想だと思ってるように聞こえたから。
「好きな人の言った通りにして、後悔したんでしょ!!?なんでまた罪を重ねるの!!??
そんなの言い訳じゃん!!ふざけんな!!」
あたしの怒りが爆発した。
許せない
許せない
許せない
「許さない!!」