悲恋‐幼い恋‐


目を覚ますと、担任の先生がいた。



「西村、さっきあったことを正直に話しなさい」


さっき、………

「……っ!!!!」


「思い出したか??」


そうだった…
あたしは…あたしは




「いやぁあぁ!!!
違う!!違う!!
あたしは、違うの!!!」
「西村、落ち着け。」


取り乱すあたしを至って冷静になだめる。


あたしにはそれが信じられない。

「どうして!!?
なんでそんなに冷静なの!!?


ねぇ!!瞭良くんは!!?
ってか弘樹はどこよ!!!?会わせて!!!!」


担任は目を背ける。

なんで………!!??

「まさかっ!!?」


「いやっ、違う!!
亡くなってはいない!!!だか…」


担任は言葉を濁す。

なに!?

何なの!!?

「先生!!!!
ちゃんと言って!!?
隠さないでよ!!!!」



どうして言葉を濁すの??
あたしに言いにくいことでもあるの!!?






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