悲恋‐幼い恋‐
少ししたら弘樹の家に着いた。
「おじゃまします…」
何度も遊びに来たのに、今はとても懐かしく感じた。
弘樹の部屋に入る。
……変わってないな…
数日しかたってないけどすごい懐かしい。
離れていた時間は一瞬なのに、とても長く感じた。
永遠とも思える時間。
それは弘樹がいなかったから。
――あたしには弘樹が必要なんだ。
弘樹がいなきゃ、正常な時間軸の上で生きられない。
弘樹がいなきゃ生きる意味なんてないのかもね…
今回のことで、あたしは弘樹の大きさが改めて感じられた。