悲恋‐幼い恋‐
「瑠実……??」
弘樹が心配そうにあたしの顔を覗き込む。
さっきの会話は聞こえてなかったみたいだ。
「何でも、ないよ…??」
えっ、、ってか何?
死ね……?
どうして…
あたし、何かした??
ピルルルピルルル…
再度あたしの携帯が鳴る。
「も…しもし…??」
『さいってーー』
な……!!!!
「何なの!?
あんた誰よ!!!??」
覚えがない言い掛かりにあたしはキレた。
――だけど…
『は?あんた何様??
キモいんだけど、
かわいくない奴がいきがってんじゃねぇよ!!
人殺しのくせに』