レインブルー

頭が痛い。

一体どれほど眠っていたのだろう。

ここはどこ?

窓はカーテンで閉め切って辺りは真っ暗で何も見えない。

ここがどこか分からなかった。

ただ私の部屋じゃないことは確かだ。

とにかく私は窓を開けようと立ち上がった。

が、何かに引っ張られ、座り込んでしまった。

なに?

ジャラジャラと金属が重なる音がする。

引っ張られた方を見ると右腕に何か輪っかのようなものがつけられていた。

何だろう。

暗闇に目が慣れ、私はもう一度それをじっくりと見た。

手錠?

それはドラマの中でしか見たことのない手錠。


「…何これ」


私は一気に背筋が凍っていくのを感じた。
< 42 / 157 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop