レインブルー


「このまま七瀬先生を閉じ込めたって何も変わらない。俺が言いたいこと分かってるよな?」

「…本能のままに、ってことだよね」

「そう。本能のままに、だ。罪悪感なんか感じることない。躊躇することもない。せっかくのチャンスを棒に振るな」


あたしは藤木先生の顔を思い浮かべた。

あたしはあの人が好き。

あの人のそばにずっといたい。

そのためならどんなことだってする。


「大丈夫。あたしに任せて」
< 59 / 157 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop