りんごと、かさと、蜂蜜パイ。

どうしたら、もう1回達也に触れる事が出来る??




自分の手を見つめてみる。



汚 い 手 ・・・・

他の男と身体の関係を


持った

汚いー…手




私はー…、この汚い手で…祈る。


いるのかどうかもわからない、神にー…



今まで、信じてすらいなかった神に。


いるのなら



達也を


救って、下さい。とー…



もっと、沢山の時間を達也と過ごしたかった、とー…



祈る私の足元で…


携帯電話のバイブレーションを感じとった。


メールだ。


そう思った私の脳には…


達也の顔が浮かんだー…



まさかね。


ないでしょ。


何、これ。

私の中に生まれた、温かい、感じ。


"期待"


もしかして…

私は"期待"してるの??


達也からの返信だとか、思ちゃってるの?

馬鹿みたい。


達也から返信なんて、来るわけないのにねー…



そぅ、頭では繰り返してるのに、まだトクトク五月蝿い心臓。


期待、するなー、余計に後が悲しくなるだけー…



携帯電話をスライドさせる。






フォルダ1


‐達也‐


ドクン


今度は確実に

大きく


心臓が、跳ねる。



メールを開いて


やっぱり


私は



悲しくなったー…




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