あいつの犬〈短編〉



 


―――

――




あれから3日が経った。

あたしは、自然と体が晴を避けるようになっていた。
関わる事が怖かった。気持ちを隠しきれないと思うから。




「 未弥、最近顔色悪いよ? 」

「 はは、日焼け止め塗りすぎたかなあ〜? 」



空回りするあたしの明るさが逆に痛い。
そもそも、嘘のつきかたが下手すぎる。


でも梨杏はそんなあたしに気遣ってくれてるし、無理に話しを聞く事もしてこなかった。


 



< 30 / 64 >

この作品をシェア

pagetop