また君に恋をする
「章大。どうしてん?」
急に立ち止まる章大に声をかける忠義。
「何でや…。」
その視線の先には那智がこっちを見つめている。
「那智やんか。」
キョトンとした瞳で章大を見つめる博貴。
「わりぃけど。博貴連れて先に上行っててや。」
ポケットから鍵を取り出すと忠義へとわたす。
「わかった。ほな博貴。先に上行ってアイス食べようや。」
「章たんは?」
忠義を見上げる博貴。
「ちょっとお話があるんやって。」
博貴に微笑みかける忠義。
那智の横を通り過ぎ博貴を連れて階段を上がっていく。