また君に恋をする
錯覚





太陽の下。
笑い声や泣き声が響く。
子供達で賑わう公園の片隅でベンチに腰掛けている隆平。
   

「今日もここにおるん?」


缶コーヒーを隆平へと差し出す。
   

「他に行くとこないん?」


サクを見上げる隆平。
 
  

「彼方だって。仕事サボってええんですか?」



缶の蓋を開けコーヒーを口にする隆平。
   

「まだ時間あるから。今日は夕方出勤やねん。」
   
「そうですか。ほな。俺は。」


席を立つ隆平。
   


「待ってや。どうせ暇なんやろう?コーヒーのみ終わるまでつき合ってや。」



ベンチに腰をおろすサク。
   

「断れませんよね?コーヒー貰ってしもうたら。」


アイソ笑いをこぼす隆平。





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