また君に恋をする
ラジカセから流れる音楽。
リズムに合わせステップを踏む。
キラキラと輝く瞳にすらーっと長い足が
龍規に存在感を与える。
彼とダンスに魅了され人が集まりだす。
「コウ。今の見た。」
満面の笑みでコウにかけよる。
「ちょっと俺カッコよかったやろう?」
「はいはい。カッコよかったんやないかな。」
龍規の言葉を冷たく受け流すコウ。
「全然、感情こもってへんやんか。」
「普通、自分で言う?言わへんやろう?」
呆れたように龍規を見上げると
「ええねん。こういうのは自分で言わへんと誰もいうてくれひんもん。」
ニカーッと大口をあけ笑うとVサインを作る。
「アホやな。龍規は。」
頬を赤く染めながら龍規から目を逸らす。