また君に恋をする
譲れないヒト



慌しい足並み。
騒がしい雑音。
混雑する街中。
買い物した紙袋を片手に歩く章大と忠義。
   

「久しぶりやな。買い物なんて。」


辺りの騒音に負けない声で話す忠義。
   

「色々あったからな。」


凸凹コンビで横断歩道を渡っていく。
   
「そうやな。」

苦笑する忠義。
   


「なぁ。隆平、誘わんで良かったんやろか?」

子連れで歩く親子とすれ違う。

   
「ええやろ。博貴連れてこんなとこ歩かれひんやろう。」

転びそうになる子供に視線を向ける忠義と章大。

   
「そうやな。かえって息抜きにならひんか。」
   
「そうそう。ってどないしたん?」


急に立ち止る章大。





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