また君に恋をする
月の光。
昼間とは違い静まり返って公園。
ベンチに座り空を見上げる章大。
「久しぶりやね。」
空を見上げている章大へと声をかける那智。
「何で言わへんかってん。仁と別れたこと。」
空から那智へと視線を映す。
「あんな感じで章大と口聞かへんことになったやろ?気まずかってん。」
章大の横に腰を下ろす。
「ごめん。」
素直に謝る章大。
「せやけど何でなん?仁言うてたで。女とも全て縁きたって。」
「仁のことは今でも好きや。」
涙を溜めた瞳。
静かに口開く那智。
「やったら何でなん。好きやのに何で別れてん。」
不思議そうに那智を見つめる