また君に恋をする





寒空。
花束を片手に走り出す博貴。
   


「気ぃつけな。転ぶで。」



後ろから声をかける隆平。
首にはシルバーのネックレスが揺れている。
   


「お兄たん。早く。」



嬉しそうにお墓の前で手を振る博貴。




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