また君に恋をする
「寝てしもうたな。」
隆平に抱かれ眠りにつく博貴。
その手はギュッと隆平の服を掴む。
「はしゃぎ疲れたんやろ。」
抱きかかえ直す隆平。
「代わろうか?」
「ええよ。それに前よりも重なっとるし。」
眠る博貴の身体は起きてる時に比べ
よりいっそう重く感じる。
「そうか。」
ずり落ちた博貴の手を隆平の後ろへとまわす章大。
博貴が寝たことにより会話が途絶える。
やがて二人が分かれる十字路にさしかかると。
「ほな、ここで。」
隆平が右へ歩き出す。