また君に恋をする







「かんぱーい」




ビールを身体に流し込む。
相変わらずの笑顔がそこにある。


「なぁ。今日、博貴は?」

枝豆をつまみながら隆平へと問いかける忠義。


「もうすぐ帰ってくるんやない?今日デートらいしわ。」


同じく枝豆へと手を伸ばす。



「デートって。まだ小学生やろう?」

驚きが隠せない章大。


「何いうてん。お前やって小学生の時は好きな子おったやろう。」


という忠義の指摘に腕を組み考える。



「お前。まさか那智だけやないやろうな?」



と驚く隆平の姿に




「僕の青春は那智だけや。」




あっさり答える。


「嘘やろう」


隆平と忠義は顔を合わせ苦笑いをこぼす。





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