また君に恋をする
ギターにベースの音ともに
ドラム代わりに机の上をスティックで叩く音がまじる。
楽譜の散らかっている机が揺れる。
ビールを片手に騒ぐ章大 忠義 隆平。
鳴り響く携帯の音。
「誰か携帯鳴ってひん?」
隆平が携帯の音に気づく。
「僕やわ。」
ポケットから携帯を取り出す章大。
液晶を見ると一瞬と惑う。
「誰なん?女や。絶対 女やろ?」
章大の肩に手を回し絡む忠義。
「うるさい。」
忠義の手を振り払うと腰をあげ窓際へ向かう。
「あれは女やな。」
忠義に向けニィッと口角をあげる隆平。