また君に恋をする
部屋のリビングに章大を寝かせる忠義。
「う~ん。」
寝返りをうつ章大。
その顔は泪で濡れている。
タオルケットをかけてやる隆平。
「博貴は。」
一瞬くもる隆平の表情。
「この時間やもんな。寝てるか。」
テーブルにうつ伏せになる忠義。
「章大のやつ。泣いてたん?」
テーブル越しに忠義の目の前に腰を下ろす。
「ああ。那智にもう会わひんって言うたらしいわ。」
「何でなん?」
驚きを隠せな隆平。
「那智に全てぶちまけたらしい。アホみたいに全て。」
章大の顔を見つめる忠義。
「それで会わないって言うたんや。章大らしいわ。」
「仁と那智の間を取り持つような事も言うて。お人好しすぎるわ。」
呆れた表情を浮かべる忠義。
「それが章大のええとこや。僕等にはマネ出来ひんな。」
「だな。」
苦笑する忠義と隆平。