また君に恋をする
オレンジ色の光。
心地良い風がカーテンを揺らす。
遊び疲れ眠る博貴。
タオルケットをかける章大。
「隆平のやつ。遅いな。」
「もう帰ってくるやろ?」
隆平が座るテーブルの向かいに座る章大。
「博貴が起きた時に隆平の姿なかったら大変なことになるで。」
博貴に目をやる忠義
「確かに…。またぐずりそうやな。」
苦笑する章大。
携帯の鳴る音。
着信 空
「ごめん。ちょい電話出るわ。」
慌てて携帯を手にする。
「ええよ。遠慮するなや。」
テーブルを離れ博貴の傍に行く章大。
「もしもし。何かあったん?」
受話器越しに聞こえる空のすすり泣く声。