また君に恋をする
「嘘やろ?」
必死に声にする忠義。
「…ほんまや…。ほんまに殺してもうてん。」
再び耳を疑う忠義。
泣き崩れる空。
ただかける言葉が見つからずテーブルに拳をぶつける。
忠義を見つめる章大。
「空。今何処におるねん?すぐ行くから。」
絞り出す声。
「言えひん。…これ以上、忠義を頼れひん…。」
途切れながらも力強い声。
「何でやねん。」
「うちな…忠義がどう思ってるかわかれひんけど…うちは…忠義のこと好きやってん。せやから…せやから…好きな人には迷惑かけたないねん…。」
涙を拭う空。
「空。」
自然と涙が頬をつたう。
「最後に…忠義の声聞けて良かった…。忠義…今までありがとう…。」
強引に電話を切る空。