また君に恋をする
   





「今は待つしかないねん。隆平も博貴も。そして俺も。時間が過ぎるのを…。」




空を見上げる忠義。
   



「それぞれが乗り越えなあかんねん。必要なんは時間や。」
   
「時間か。何や。巻き込んでしもうたな。自分のことで大変な時なんに。」



目を伏せる章大。
   


「何を今さら言うてんねん。隆平のことも俺のことも全て巻き込まれてしまってるんはお前やろ?」



頭を軽く叩く。
   

「そんなこと思ったこともあらへんよ。」


顔を上げる章大。
   




「ウサたん可愛かったで。」




叫びながら走ってくる博貴。
   

「そんな顔するなや。ほら。博貴が戻ってくる。」
   
「そうやな。今は博貴のためにも楽しまなな。」


忠義を見る章大。







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