恋愛教師

結局、泰嘉に麦茶を差し出した。



「んでねぇ。俺、先生からしてみればちゃらいらしいからぁ。
 何を言っても説得力無いんでしょ?」


「ようやく、自覚したかぁ。」


「まぁ聞いてよ。
 噂結構まわっちゃってから、知ってるかもしんねぇけど。」




泰嘉は玄関から、ギターを持ってきた。


ケースから取り出す姿もすっごく大好き。


この家に泰嘉が入ってくっれたことがすごく嬉しい。



「これ、俺のギター」


そして引き始める。






¥ギャン*+ぎゅん#4%$’”



鼓膜が破れそうなくらいな雑音だった。



「あっ俺、ひけねぇんだわ・・・。」


苦笑いをする彼。



「まぁ聞いてて。ギター引かないから。」




♪~♪僕は恋をした

僕は恋をした。


初恋の甘い甘い恋の色。



君に出会えて、本当によかった。


君がいたから、純粋な恋を知った。




僕は、先生が好きだ。



僕は、世界で宇宙で一番、先生が好きだ。



僕の好きな人は、


先生、、君なんだよぉ。



初めて会った、学校の廊下、僕は君に恋をした。


もっと前に会ったかもしれない。


廊下で、グラウンドですれ違ったかも知れない。



だけど、僕は先生に恋をしたあの廊下を初対面の場所にしたいよ。



僕は

先生のことが


好きだ。~~♪~♪





ギターは下手だけど、歌は歌手よりうまかった。


「どう?俺、先生のこと好きなんだけど?」


「知ってる。」


「やっぱ。噂酷いもんなぁ
 付き合ってくんねぇの?
 俺、先生のことすきなんだけど・・・。」







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