先輩の彼女


今日は、新人戦。





「桜高がんばれー!」



応援に来た生徒が、歓声をあげる。






あたしは






ただ先輩を見てた。










先輩…がんばれ。










「前半終了!」







体育館に、笛の音が響く。







あたしは急いで、ドリンクを用意する。







あえて、先輩には最後に渡した。








「はい、先輩」






「ありがとう」








「後半も頑張ってくださいね。絶対勝てますよ!」







「おう。頑張る!…じゃあな。」








うれしい…。






先輩と話せた。











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