それでも君が好きだから
…あ、れ?

男より、お化けが怖い?

私、あんなに男嫌いだったのに。

蓮…。

蓮が私を変えてくれたんだよね?

ありがとう。

私の男恐怖症は治りかけていた。


でも。

私は無理してでも蓮に付いてくべきだったのかな?

でもさ、柚子があんな事するなんて…。

思ってなかったんだよ。

柚子がここまで酷い人だなんて。

蓮。

こんな奴と付き合ってたなんて嘘でしょ?

趣味悪すぎ…。


「まったく、何してたのよ!」

「ごめんなさぃい」

母親にこっぴどく怒られた後、すぐに眠りに着いた。

良い夢を見た。

楽しい夢。

それは、明日の悲劇とは正反対の夢だった。
< 110 / 145 >

この作品をシェア

pagetop