それでも君が好きだから
1度目の恐怖
~次の日~

私は教室に入った途端、蓮を見つける。

あ、今日は遅刻してないんだ、珍しい。

…じゃなくて!

「蓮っ」

「…」

蓮がこっちを睨む。

―――ビクッ

体が固まる。

でも、言わなくちゃっ!

「蓮っ!あのね?昨日…」

「…何でいなかった?」

「お化け…」

「お化け?」

「怖かったの!あの公園…」

「…///」

「蓮?ごめんね?」

怒ってる…?

「分かったよ」

良かったぁ。

「あ…そだ、柚子は?どうなったの?」

「あ、えと…あー…」

「何その分かりやすい動揺」

「い、いや?柚子、もう会わないってよ?」

「本当!?これで安心だね!」

やったぁ!柚子、ありがとう!

「あ、あぁ」

「…?蓮、浮かない顔してるよ?」

「…いや、別に?」

「そう?」

蓮…?
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