それでも君が好きだから
「沙羅!今日一緒に帰ろ!私と2人で!」

「「…え?」」

蓮と声がかぶる。

「蓮、良い?」

柚子が猫かぶりの声で、蓮に聞く。

「ちょっと待って、私っ…」

「…信じて良いんだな?」

「うんっ」

な…に?何言ってるの2人とも!

「と、言うわけで!放課後、校門で待っててね」

「え…えぇ!?」

「私、委員会あるから☆」

「…うん」

放課後、全部聞いてやる!!

「蓮…」

「大丈夫」

「…」

私は朝から不安なまま一日を過ごす。

「バイバ~イ」

「また明日」

早く行って待ってなきゃっ!

待つこと30分。

「お待たせぇ」

「柚子…」

「帰ろっか?」

「うん」
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