それでも君が好きだから
―――パチッ

それと同時に沙羅が目を覚ます。

「蓮…?」

「沙羅!大丈夫か!!?」

俺は、沙羅を抱き締めようとした。

でも、拒まれた。思いっ切り。

「っ離して!!」

「え…?」

「触らないでよぉ!!」

沙羅は泣いてる。

でも、俺には分からない。何で嫌がる?

「沙羅…俺だよ?」

もしかして、アイツらだと思ってる?

だって…お前、俺が好きなんだろ?

嫌がるなんておかしいだろ?

なぁ…沙羅…。










「別れて…下さい」









< 123 / 145 >

この作品をシェア

pagetop