それでも君が好きだから
「柚子」

「あっ☆沙羅~~♪」

テンション高すぎ。

正直うざいよ。

「帰るぅ?」

馬鹿な事を聞いてくる柚子。

「それ以外に何があんの?」

ちょっと不機嫌な声で聞く。

「行きたいトコあんだけど」

「行きたいトコ?」

こいつ…何、企んでるの?

「付き合ってくれるぅ??」

「いやです」

「もぉ~~、言うと思ったぁ♪」

…イラ…イラ…

「じゃぁ、バイバイ」

「ちょっと!嘘だって!!」

何が嘘なんだよ。

ったく…。

「さっさとしてよ」

「ok♪てかキャラ変わってない??」

「うるさい…」

誰のせいだと思ってんの??

いいから早く済ましてよ。


何て私の考えは甘かったんだね。

馬鹿馬鹿しいと思ってた私の方が馬鹿だったんだ…。

蓮…何であの日学校来なかったの?

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