それでも君が好きだから

保健室…の前。


あ~どうしよう、何て言ったら良いの??

てか、絶対「何しに来たの?」って言われるじゃんっ!

でも、ここまで来ちゃったし…。

宮森沙羅、覚悟決めろ!

トントン…ガラガラ…。

「失礼しまぁす…」

ありゃりゃ~城崎、保健の先生と抱き合ってキスしてるよぉ(汗)

これはかなり気まずい、そしてKYな私…。

立ち尽くしてたら城崎が私に気付いた。

「何?」

―――ズキン。

「別に!?てか何やってんのアンタ!」

「何って、見たら分かるだろ」

―――ズキン…ズキン

「やっ…やらしい事してんじゃないわよ…!」

「別に良いじゃん、センセーからだし」

先生、から…?

「ちょっ、蓮君っ」

先生が顔を真っ赤にしながら、慌ててる。

「先生…とあんた、最低だね」

もうここにいたくない…こいつの顔、見たくないっ!!

―――ガシッ!

「!?」
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